職人さん不足

今は本当に職人さん不足ですね
昔なら気軽にできたことや頼めたこととかが今はハードルがどんどん高くなっていってるように思います

なんでかなーとよく自分なりに考えるのですがいくつか思うところです

①ネット社会
インターネットで調べるということが主流になってる現在では
簡単に転職先や所属先が見つかるようになりました
日当1万以下の子たちも、少し探せば未経験1.2万以上とか経験者1.5万以上とか簡単にでてきます。
正直日当だけでは計れない部分は多いとは思いますが、実際好待遇だったり、
自分と同年代が多いとか、SNSを見てみたら楽しそうにしているとか。。。。
そして完全に覚える前に転職を繰り返す。
色々な会社にいくといろんなやり方を見ることになると思いますが
経験上はまずは最初に勤めたところに最低5年はしっかりと腰を据えてみるほうがよいかなと
その後数社渡り歩くのは、一人親方や独立したときのつながりを作るつもりで渡り歩くのはよいんではと思ったり

しかしそんな志の高い人ばかりではないので
職人をやってみたがほかの気になる、もっと安定した仕事をという人も多いので
異業種も簡単に調べることが可能になり職人をやめるという人も多いと思います
実際若い方で何人かみてきました

②運転免許
これは結構自分でもそう思うのですが
今の30前後あたりから普通免許で3tダンプやユニック車にのれない免許に代わり(2tダンプはセーフ)
その後に今の20半ばくらいから普通免許では2t以上の積車は完全に無理になりました
そのせいで、今の若い人は準中型免許をとらないとトラックに乗れない状態になりました
多分、準中型は普通免許に+10万以上かかるのと期間も長くなります
明確に自分はトラックが必要な職種に就くという意志がないと普通は準中型免許はとりません。
なので最近の外構の現場では今の若いこたちは軽トラや1t車で現場にでます
もしくは経験者の横乗りで現場かな。。。
外構では土や砂など重量物を多く扱うので、いくら体力のある若い子でも、ダンプに乗れないと
できることが力仕事や手元ばかりで職人も親方も大変なのかもしれません

③昔ほど単価がよくない
私よりも上の世代50とか60代70代の人の昔の話では
自分が見習い期間の時は先輩に必ず一緒について仕事をしていたようです
人によっては「見て覚えろ」
ただ見て覚えろといのは本当に「見て覚えろ、手元や雑務、作業をしながらでなく、見るのが仕事」
という話を聞いたことがあるほどです
要は本当はベテラン一人で十分終わる仕事でも、見習いの若い人をつけてることができるほどには
仕事の単価が良かったんだと思います
もちろん覚えていけば一緒に作業はしていくのですが今では考えられないシステムですね
今なら見てるだけなんてのは許されないですし、経営者サイドからみれば何か作業や力仕事をさせるでしょう
一人で終わる現場であるのなら一人で行かして、若い人はいろんな現場の補助に回す方がよっぽど儲かります
もちろん、そんな昔ながらの方法でやれる施工単価であれば昔のやり方ができますが
今の建築・土木の世界ではかなり難しいのが実情です
若い人もいろんな人につきすぎて、基本を覚える前に、いろいろな作業をしてしまうので
技術がつきにくい環境になっていると感じます
大手やしっかりした中堅企業のように研修期間をしっかり3が月~1年程度設けられたらいいのですが。。。
私にできるの適正な金額で仕事をとり、適正価格(あげすぎず、叩きすぎず)で協力業者にふるしかできませんが。。。。

今後は昔は当たり前にできたことができないようになるでしょう。
今思っていることは
会社や組織を大きくしても、施工も同じ仕事のレベルでなくてはいけないと思っています
売上だけ伸びてもダメ、品質や施工のレベルも落とさないように
とりあえず、今は小さく、堅実に、目の届く範囲でやっていこうと思っています
(会社は常に成長していかなくてはならないのは承知の上です)

施工例

前の記事

浮き階段のデザイン造作